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「ドリームカー」
「ドリームカー」

2xxx年、人類は自らの築き上げた文明の副産物により
危険な状態となった。その副産物とは、二酸化炭素である。
今や、労働衛生上の許容濃度である5000ppmに迫る勢いで
増え続けていた。
二酸化炭素の温室効果により、異常気象が続き、海中に
溶けた二酸化炭素が増えることによる生態系の破壊が
人類の存亡を脅かしていた。

そんな中、救世主とも言える革命的な発明が現れた。
それが、二酸化炭素エンジンを搭載した自動車であった。
今まで、二酸化炭素を吐き続ける悪者の代表格が一気に
人類を救うかもしれない、救世主に早変わりした瞬間であった。
この二酸化炭素エンジンは、空気中の二酸化炭素をエネルギー
とし、酸素を排出する、所謂、植物のような働きをした。
二酸化炭素の消費量は1kmを走行するのに大木が1年間で
消費する二酸化炭素量に匹敵するという凄まじい量だった。

人々は、この発明を大いに歓迎し、その自動車の名前を
「ドリーム(夢)」と命名した。

燃料は空気中の二酸化炭素を利用するので、補給は
半永久的に必要がない、まさに夢の乗り物。
おまけにクリーンな酸素を吐き出してくれる、
まったく、非の打ち所のない乗り物なのである。

各国政府や国連の全面的な支援もあり、ドリーム専用の
大規模工場が次々と建設された。
ドリームには、最新のテクノロジーが搭載され、自動運転
が可能となっていた。
ドリーム以外の交通機関は、すべて廃止され、道路は
ドリーム専用となり、24時間、いつでも無料で
使用可能な、まさに人類の足となった。
膨大な数のドリームが無人で常に走り回ることにより
人々は、快適でクリーンな生活が保証された。

ある日、ある都市でドリームの制御システムが人為的ミス
から数日間、停止するというトラブルが発生した。
その時、人々は、ドリームの必要性を痛感し、
不便から来る、不満は暴動に発展した。
政府は、その対策として、すべての制御システムを
完全自動化にし、人為的ミスを排除する事にした。

ある日、全世界を走り回っていたドリームが一斉に
動きを止めた。しかし、それに不満をいう人々は
誰一人としていなかった。

長い間、二酸化炭素を悪者にしてきた人類は忘れていたのである
酸素の毒性と空気中に二酸化炭素が無くなった時、人類が
生きていけなくなることを。

<終わり>
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